日本近代教育史事典から
矢口新の大学時代の専攻は教育史で、卒論も明治維新における教育制度についてであった。矢口がことあるごとに言っていた「明治100年の教育の打破」という言葉を、私はただ観念的に、文字中心の知識注入型教育の批判としか捉えていなかったが、矢口は教育史的な裏付けに基づく、もっと深い意味をこめていたはずだと今にして思う。矢口の教育史に関する論考はほとんどないが、昭和46年(1971)に刊行された日本近代教育史事典(平凡社)では編集委員をつとめるとともに、産業教育などいくつかの項を書いている。どれも事典と言う制約の中にあって、矢口の教育観がうかがわれる興味深い論考になっている。担当項目は以下の通り。それぞれ項を改めて全文掲載する。
37産業教育
<明治前期>総論
<明治後期>総論,実業教育費国庫補助法,実業学校令,実業学務局,実業学校の甲種・乙種,実業専門学校,
<大正・昭和前期>総論,職業学校規程,実業教育振興委員会,商業学校の工業学校への転換,
(*戦後の担当は元木健)
53教育思想・教育研究
<第二次大戦後>総論,教育調査,教育の実験的研究,
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