行動的人間を育てる学習システム
「行動的人間を育てる学習システム」(パネル原稿)について
昔「教育の近代化展」という展示会がありました。実は今も続いていて今年は43回だそうですから、計算がまちがっていなければ、始まったのは1964年ということになります。東京オリンピックの年、昭和39年ですね。実は昭和40年(1965)11月24-25大手町の都立産業会館が最初でした。
この展覧会は財団法人日本映画教育協会(現在の視聴覚教育協会)を中心に、16ミリ、8ミリなどの映写機やスライド、OHP、レスポンスアナライザーなど当時最新の視聴覚機器のメーカーと、映画やスライドの教材制作会社、販売会社の団体が文部省の後援を受けて開催していました。今でも続いているようですが、最近はパソコン、電子情報ボード、そしてインターネットを使った教材の大きな展示会がほかにいくつもあって、教育の近代化展は影をひそめています。
実は矢口新と能力開発工学センタ―は、この「教育の近代化展」の初期、60年代〜70年代に、企画、展示、パンフレット「明日を拓く」の編集などに全面的に協力していました。「教育の近代化」のその目標の姿を具体的に提示するために、能力開発工学センタ―の開発したシステムと教材が展示され、教育実践が映画で上映されました。
ここに紹介するのは、この「教育の近代化展」(1970年前後?調査中)で発表した展示パネルの原稿です。当時の矢口の考え方がとても分かりやすく示されています。しかしその内容は、当時の人々が教育の近代化というものに持っているイメージを根底からひっくり返えすものだと思います。果たしてこのパネルは人々にどのように受け取られたのでしょうか。そのあたりもいずれ調べてみたいと思います。(尚、パネルにはイラストもついていますので、これもいずれ掲載する予定です。)
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