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2018/04/29

矢口新の「教育革命への提言」について(テスト中)

昨年9月、安倍内閣が重要政策の一つとして「人づくり革命」をかかげたとき、いったい何がはじまるのか、いぶかしく思った人はかなりいたようです。私もその1人でした。
「人づくり」という言葉には<国家にとって都合の良い人間をつくる>というイメージがあります。それに「革命」が付くと、ちょっと大げさかもしれませんが、戦後民主主義に代わり、戦前の全体主義、軍国主義の教育が復活してくるかもしれないという不安を感じたのです。なにしろ安倍首相は“一旦緩急あれば義勇公に奉じ…”という戦前の道徳教育の規範となった「教育勅語」を、幼稚園児に毎日暗誦させている森友学園の教育に夫婦そろって共鳴していたようですから。
 しかし安倍首相の「人づくり革命」の中身をみると、保育所の無償化、待機児童の解消、高等教育の給付型奨学金や授業料の減免など、全て国の予算、つまりお金の話で、教育の方法や内容に関わるものは一つもありません。それでいったいどこが「革命」なのか分かりませんが、私の不安が杞憂だったことはすぐ分かりました。 
 
 ではなぜ「人づくり革命」を問題にしたかというと、既に半世紀程前から日本の教育をどのように変えるべきかを、ずばり「教育革命への提言」として具体的に提案したのが、誰あろう矢口新だったからなのです。
 矢口の提案は、次の3つの論文で発表され、現在はJADECのホームページで閲覧・ダウンロード可能です。
 ●1969年「教育革命への提言(その1)」
 ●1973年「教育革命への提言(その2) 転換期にある社会は教育者に何を要求しているか」
●1975年「教育革命への提言(その3) ゼロ成長社会の人間と教育のあり方をさぐる」