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2018/04/29

17.矢口新の「教育革命への提言」について

 昨年9月、安倍内閣が重要政策の一つとして「人づくり革命」をかかげたとき、いったい何がはじまるのか、いぶかしく思った人はかなりいたようです。私もその1人でした。
「人づくり」という言葉には、<国家にとって都合の良い人間をつくる>というイメージがあります。それに「革命」が付くと、ちょっと大げさかもしれませんが、戦後民主主義に代わり戦前の全体主義、軍国主義の教育が復活してくるかもしれないという不安を感じたのです。なにしろ安倍首相は、戦前の道徳教育の規範となった“一旦緩急あれば義勇公に奉じ…”というあの「教育勅語」を、幼稚園児に毎日暗誦させている「森友学園」の教育に、夫婦そろって共鳴していたのですから。
 しかし改めて安倍首相の「人づくり革命」の中身をみると、保育所の無償化、待機児童の解消、高等教育の給付型奨学金や授業料の減免など、全て国の予算、つまりお金に関わる話で、教育の方法や内容に関わるものは一つもありませんでした。それでいったいどこが「革命」なのか分かりませんが、私の不安が杞憂だったことがすぐに分かりました。 
 ではなぜ「人づくり革命」を問題にしたかというと、既に半世紀程前、日本の教育をどのように変えるべきかを、ずばり「教育革命への提言」として具体的に発表し提案していたのが、誰あろう矢口新だったからなのです。矢口が「革命」という強い言葉を使ったのは、日本の教育の現状に対する怒りにも似た強い思いが込められていると思います。
 矢口の提案は、次の3つの論文で発表され、現在はJADECホームページ(>資料室>研究紀要・論文)で閲覧・ダウンロード可能です。ご覧下さい。(下記の論文タイトルからはpdfへ直接つながります)

 ●1969年「教育革命への提言(その1)」

 ●1973年「教育革命への提言(その2)転換期にある社会は教育者に何を要求しているか」

 ●1975年「教育革命への提言(その3)ゼロ成長社会の人間と教育のあり方をさぐる」
 

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